さて、今回用意されているデータは以下の通りです。

前回と基本的には同じ(先日記載したとおり、もとはWindows側で作成したデータなので、こちらが厳密にはオリジナル)ですが、Macとは若干異なります。
- Illustrator 8.0 TrueTypeフォント
- Illustrator 9.0 OpenType+TrueTypeフォント
- Illustrator 10.0 OpenType+TrueTypeフォント
Windows版なので、CIDフォントの代わりにTrueTypeを用いています。プラットフォーム的に、使用されているフォントフォーマットとしても圧倒的に多いのもまた事実なので避けられられない道。
で、それをやはりIllustrator CS~CS4で開いた結果です。
■Illustrator 8.0 to CS1-4 / Win
■Illustrator 9.0 to CS1-4 / Win
■Illustrator 10.0 to CS1-4 / Win
ということで、Windows同士の環境の場合は、文字化けはないようです。
このあたりはOSプラットフォームとしての文字セットが、それなりに一貫性があることが理由になりうるのか、ということも関連しているかもしれません。
古くからWindowsで一貫して行ってきたところは、肩身の狭い思いをしていた苦労が報われたというべきかもしれません。関係なさげですが。
では次に異なるプラットフォーム、つまり、Mac版のCS-CS4で開いたらどうなるか、は以下です。
■Illustrator 8.0 to CS1-4 / Mac
■Illustrator 9.0 to CS1-4 / Mac
■Illustrator 10.0 to CS1-4 / Mac
こちらもいままでのパターンとは異なり、文字化けこそ起こすものの、その問題は以下に絞られます。
- フォント種類に限らず、CS1/2で開いた場合のみ化ける
ともあれ、「データ作成元OS/バージョン」および「データ展開先OS/バージョン」の組み合わせで化けたり化けなかったりなので、困ったものだったりします。
そういう意味では、幾らクロスプラットフォームだとかデータ互換だからって「OSやバージョン関係なく、問題なく開くっていってるじゃん」という言い分があっても、それ鵜呑みにするとめちゃくちゃ痛い目に遭う場合があるかもしれません。
最終保存バージョンはデータ自体を除けば判別できなくもないですが、OSまではできない場合もあるために(フォント情報から解析する手もありますが)、そういう意味では、作成データごとにデータ仕様書をきちんと作成しておいて、いざってときにはそれらを一緒に渡すくらいの勢いでないといけないのかもしれません。
いついかなるときでもデータ入稿仕様書は大事だよー、と。
作った本人だって、古いデータの仕様なんか忘れていることもあるしね。
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