2009/11/17
どっちが正しいのか判断つかない件
先日先送りにした件について。昨日調べてた件も実は関連しているという。結局確実なものは見つからず仕舞いだったんですが。
ある意味どうでもいいことや、役立つかどうかもわからないような中身を、日々脳内から適当に垂れ流しまくりつつ、今日をなんとか生き存えることを思案してます。
Snow Leopardの処理にも問題があるように考えますが、IPAフォントの拡張子変更 (TrueType based OpenTypeの場合の拡張子は.ttfまたは.ttcが原則)も原因の一端 であると考えるため、以後のリリース時には拡張子を再度変更するようにお願い致し ます。
これに対し、「IPAフォントインストール」の説明に以下のような追記がなされました。
IPAフォント(Ver.3)は、TrueTypeアウトラインベースのOpenTypeフォント(注)です。 IPAフォント(Ver.3)は、過去バージョンのIPAフォント(002.03以前)とのフォーマットの違いを明らかにするために拡張子に”.otf” を採用しております。これは、OpenTypeフォントの仕様に準拠しており、これまで各 OSおよびMacOS X 10.5以前では、正常に動作しております。
「この記載が確実に正しいかどうか」という判断を行うには、仕様書レベルまで遡って確認するしか方法がないわけです。
ただ、結局見つかったのは以下だけ。ただしWebだけを頼りにした素人的検索なので、それ自体が無茶だ、という点はこの際捨て置きます。
The OpenType Font File(Microsoft Typography)
Fonts containing TrueType outlines may have either .OTF or .TTF, depending on the desire for backward compatibility on older systems or with previous versions of the font.
OpenTypeに関するFAQ(Adobe)
Microsoftとアドビ システムズが共同開発したOpenTypeは、技術的にはMicrosoftのTrueType Openの後継と位置付けられ、PostScriptフォントのアウトライン(.otf)もTrueTypeフォントのアウトライン(.ttf)も含むことが可能です。
よく尋ねられる質問 Q4(Adobe Type Library)
PostScriptベースのOpenTypeフォントは、.otfという拡張子を使うのに対して、TrueTypeアウトライン データを持っているOpenTypeフォントは.ttf あるいは.ttc というの拡張子を使います。
……MSとAdobeで書いていることが違う、ように読めるんですが。
MSのほうもある意味曖昧な記載なので、正直なところどうとでも取れるといえばそれまでだし。
いずれにしても、Snow Leopardが記載された拡張子を含む形でより厳密なフォントデータの判断を行うように仕様変更した、という点については挙動から判断せざるを得ないところです。ただ、いずれの拡張子も許容される仕様が本来であるならば、この変更はちょっとまずいし嫌だなあ、と思ったり思わなかったり。そういう意味では何が正しいのかを誰でも確認できるようにしておいてもらえるのが一番いいなあ、と思うわけです、はい。
#結局のところ、IPAフォントの拡張子はttfのほうがいいだろう、というのがわしの主張です。最初に送ったときのメールのまんま。もっとも正論で覆していただくぶんには一向に構いません。真実が知りたい。
コメント
大変参考になりました(*^_^*)
2010/07/04 23:49 by 美智子 URL 編集
ご助言ありがとうございます。いや何か憑いてたものが落ちた気分というか、わざわざOpenTypeの仕様に拘って考えてたものですから、もっと広いところで考えてもよかったんですよね。
ただまあ、仰る真相が本当に答えとしたら……Snow Leopardの現状の動作はかなり芳しくないものである、って事にも繋がってしまうような。ううむ。
2009/11/18 22:25 by あさうす URL 編集
コンテナ形式として有名なものにWAVやAVIなどがありますが、格納データ形式がMPEG Audio Layer-3やWindows Media Videoの場合、拡張子は格納データ形式である.mp3などではなく、コンテナ形式側である.wavなどが使われると思います。
(RIFF MP3を.wavではなく.mp3にした時代もありましたが)
同様に格納記述形式がTrueType(TTF)だろうがPostScript Type1(PFB/CID)だろうが区別することなく拡張子.otfに統一するべきなんだろうと思います。
ただ、Windows側の後方互換の為に古いTrueTypeフォントにしか対応していないアプリケーションでも同じ手順でOpenTypeフォントにアクセスできるよう、ファイル名を変更しなかった(=拡張子を.otfに統一出来なかった)のではないかと思います。
なので「TrueTypeで記述されたOpenTypeフォントの拡張子は.ttfでも許される」が真相ではないかと考えます。
#つまり原則的には.otfであるべき?
MSとAdobeで書いていることが違うのは前者が規格の説明で、後者が実状を説明したものだから、ではないでしょうか。
(FAQは厳密な正確性よりも判りやすさの方が優先されるものだと思いますし)
2009/11/17 23:37 by おたもん URL 編集