なにかというと「フォント名表記が双方のメーカーで異なるが故の混乱が発生するおそれがある」という点。
今回、MORISAWA PASSPORTに提供される大日本スクリーン側のフォントはOpenType形式の69書体(実際には106フォントファイル)。
それぞれのベンダーが提供するフォント名に対してのAdobe-Japanの符合がどうなっているか、という点に食い違いがあるところ。
両社のフォント名表記差異
A-J |
MO-J90 |
MO-J04 |
DS-J90 |
DS-J04 |
1-3 |
Std |
StdN |
Std |
StdN |
1-4 |
Pro |
ProN |
― |
― |
1-5 |
Pr5 |
― |
Pro |
ProN |
1-6 |
Pr6 |
Pr6N |
― |
― |
ということで、「同じProでも採用しているAdobe-Japanがとか違うじゃんか」という点が懸念してるところ。
いやまあ、もちろんいままでも同様だったんですが(アドビ・モリサワ型なのかヒラギノ・ダイナ型なのかの違い、というべきか。まあそんな俗称なんてないけど)
、これが同一インストーラというかパッケージで提供される、という点で、いろいろとトラブルが増えそうだなあ……と。特にヒラギノ→モリサワ置き換えあたりで。
ついでにもうひとつ、これはStd周りも同じ、のはずですが、採用CMapが違うって点もあるわけで、そちらも置き換え的には……ああ、頭が痛い。
たぶんこんなことを今更ながら考えているのは世の中広しといえどもきっと自分だけだろうと思いつつ、いずれにしても頭が痛いです。ううう。
コメント
確かに仰るように、考え的には確かに従来となんら変わりはない、はずなんですけれども。Mac環境であれば元々同居してますし。
ただ、セット提供される、という怖さとしては、無知なまま使われてしまうこともあるわけなので、そういう意味では危惧してます。
使い手もちゃんと意識して使っていかないと、いろいろと。
2010/08/21 23:29 by あさうす URL 編集
先の秀英明朝体に関しても八屋根などのポリシーは従来のリュウミンとは違うわけですし。
つまり、大日本の書体、スクリーンの書体と分けて考える必要があると思います。
その辺の差異を考慮せずに作業してしまう現場(作業者)は、今までも、今後も同じことを繰り返すのみではなかろうかと……。
2010/08/19 16:48 by works014 URL 編集