2005/06/08
組版、再勉強中
いろいろあって、組版を改めて勉強しなおしてます。いつものように独学ですが。
いまだに、ベストな組版ができると思えるシステム・機械は手動写植機だ、と思ってたりするわけなので、ある意味進歩ないことに気づきます。
手動機触ってた頃に比べて、巷では横組みがさらに増えていたり、縦組でもアラビア数字や英文を組まなくてはならないような文章ばかりになってしまった点は、ある意味辛く、そして悲しい部分だったりするわけですが。和欧混植があることで、組版としてのルールは一気に複雑になりすぎてしまうので、組版に携わる人々は一番悩む部分じゃないかなあ……と、ある意味いらぬ心配をしてしまうところです。
DTPにおいては、QuarkXpressやIllustratorによって、組版があまりにも疎かになってしまったけれど、EDICOLOR・UrbanPress・AVANAS PageStudio・InDesignなどが登場したことによって多少盛り返した……といいたいところなんですが、前者による「疎か加減」が深すぎたためと前述の「和欧混植」の問題があるため、写植時代の組版者レベルまでには当面戻りそうになさそうです。嘆かわしい。
携帯電話が普及して、メールを頻繁にやり取りするようになって、ある意味「等幅送りによる文字組の復活」はしているものの、そこには、禁則や行頭行末の揃えなどのルールは介在してませんし、誰も教えよう・知ろうとはしません。もちろん、必要ないだけなのかもしれないけれど。
でも、本当はきちんと学んでおきたいところだし、知ることによって表現による「できること・できないこと・やっていいこと・いけないこと・敢えてやってみること」を理解するほうが、本当は面白いはずなんだけど。
「組版」。
これ自体が、ごく一部の人しか、職業として就いていない。なので、知識もその人たちやその周辺の人くらいしかきちんと持ち合わせていない。
昔は、日常では手書き以外の文章を書く人が少なかったから、それでよかったのかもしれないけれど。
今は違う。
誰もが、均一の文字群で文章を書ける時代。だからこそ、知るべきではないかと思う。
コメント
譲るべきところは譲る。
しかし、自分の領域は基本的に譲るべきではない。対立しあって、より良い方向を目指す。
以前はそうだったと思うんですが。なんでしょうね。
2005/06/13 22:15 by あさうす URL 編集
でも編集学校を出る人は
2005/06/08 23:27 by こさか URL 編集