2012/01/09
Acrobatに含まれるType1フォント
前回のフォント調査において、Acrobatに格納されているフォント群についての細かい話。Acrobatには表示用にいくつかフォントファイルが含まれていたりしますが、その中に拡張子のない状態でType1フォントが含まれていることに気付きました、という件。
ある意味どうでもいいことや、役立つかどうかもわからないような中身を、日々脳内から適当に垂れ流しまくりつつ、今日をなんとか生き存えることを思案してます。
2012/01/09
Acrobatには表示用にいくつかフォントファイルが含まれていたりしますが、その中に拡張子のない状態でType1フォントが含まれていることに気付きました、という件。
上記はAcrobat Xの場合。ただしインストール先を個別設定しているPCで見ているので、アドレスバーの表示は通常と異なる点は注意。
中には20ファイル含まれており、「ChuGothicBBB-Medium-PropRoman」やら「HeiseiMincho-W3-PropRoman」といったファイル名が確認できるのが気になるところ。
そしてここからはおすすめしない特殊な実験。
これらファイルを複製し、さらに拡張子を付加します。拡張子は「pfb」。
さらにそのファイルを、フォント作成ソフトの類で開きます。今回使ったのはFontLab社のTypeTool 3。製品版でなくとも、無料でダウンロードできる体験版で大丈夫。ちなみにOTEditでは駄目でした。
字形がプレビューで表示されたり、一覧表示できたり、編集できたり、フォント情報でCopyrightを確認できるなどによって、確かにType1フォントの様相であることが確認できます。ただし字形としてはアルファベット範囲程度しか入っていませんが。
あくまでも表示用に搭載されたものではあるものの、実はAdobeアプリで利用できます。
IllustratorやInDesignで確認しましたが、以下それぞれにファイルをコピーすることで、各アプリで利用可能です。
Illustrator CS5.1の例 : \Adobe Illustrator CS5.1\Support Files\Required\Fonts
InDesign CS5.5の例 : \Adobe InDesign CS5.5\Fonts
以下はIllustratorで実際に入れて利用した場合の状態。
もっとも、利用して何かメリットがあるかというと、何もなかったりしますが。
逆に利用することで、データ交換時のトラブルになると思うので、お遊び程度に考えてもらって、そして遊んだ後は必ず元に戻すくらいのつもりで考えておいてください。
あと他のフォルダ(\Acrobat\Data\PSDisk\Resource\CIDFont\など)にも拡張子のないフォント名記載のファイルが含まれており、「TBKomachiM-E」などの名称なので一部で狂喜乱舞されそうな勢いではありますが、実はそれらは同様に利用できませんでしたので念のため。
#「\Acrobat\Data\PSDisk\Fonts\」に含まれるフォント群がType1であることは、Ken Lunde氏にTwitterでご教示いただきました。
https://twitter.com/#!/ken_lunde/status/149710039173693441
https://twitter.com/#!/ken_lunde/status/149716138773856256
https://twitter.com/#!/ken_lunde/status/149716846923362304
コメント