もっとも、その認識もできるかどうか、というのもあやしいところで。
後者の記事で補足をしますが、ダイナフォント・ニィスフォントとともに一括りにしてしまってるけれども、厳密にはそれぞれ違う。
まずダイナの場合。これは基本的に最終成果物である媒体によって変わる点について気を付けないといけない。
商用利用について【ダイナコムウェア サポート・FAQ】
簡単にまとめると「紙媒体であれば、個人・商用印刷は問わない。ただし電子データを直接頒布・販売するような場合は別ライセンスが必要」。
そしてニィス。これは製品ごとに商用利用が分かれる点から考えておかないといけない。
使用許諾について 【ライセンス | ニィスフォント | Nis Font】
これはもう冒頭に記載されている通り、そのまんま。あとはどの商品で作ったものかを確認しながら許諾範囲を確認していくしかない。ただし利用範囲が異なっていてもフォント名は同じなので、データから把握することは一切できない。
結局のところ、各ベンダーや販売形態によって利用範囲は異なるので、それぞれ所持したり作られたところから把握・確認したり個別に質疑するしかないよね、って話でしかないんだけれども。十把一絡げで扱うことは無理。
同じクルマでも、その車種などで定員や利用方法や想定が異なっていて、誤って使ってバレると下手したらおまわりさんに注意されたり捕まるよ、って話に近いと思ってます。極論だけど、殺人を前提にクルマ買うかどうか、とか、そういう話になりかねないような。まあ、フォントで殺人できるとは思わんけどっていうか、できないからこそ軽視されるのかもしれんけど。
スピード判断重視、という風潮が世の中に蔓延している現在、確かに後手後手に回りすぎると商売逃す可能性もないわけじゃないんだけれども、各ベンダーが別に後手に回っているとも思わんので(端末や電子書籍にフォントバンドルとかやってるわけで)、この辺はそれぞれ考えつつ、そして歩み寄るところは歩み寄りつつ着実に進んでいくしかないんだろうと思います。
夜補足:
エディテックさんのほうでダイナのパッケージ個別の件を言われてますが、上に書いた通りです。それぞれ所持したもの・作られたデータの元パッケージで判断しましょう。実は出した時期などでも異なるはずですので、正直きりがないので。
ダイナの場合、現行製品(というかこれから買う人向け)のFAQとして記載されてるのだと思います。買った人はパッケージに書いてあるわけですし、それで不明ならばサポートで問い合わせれば確認するしかないです。
もうひとつ、ものすごく蛇足的なおまけ。購入済み製品の使用許諾は、後付での改善こそあれど改悪は原則ないだろうと思います。購入した消費者に後付で不利になるような条件を押しつけるようなことをしても、裁判したらおそらくベンダー側は勝てるかどうか。ただし、販売した時点で将来のことを想定することも不可能、ということもあり、想定外の利用を認めることもしない、もしくは難しいだろうと思います。先のことをずっと見越せなんて、それは無理なお話でしょう。製品ライフサイクル。寿命があり、そして利用できなくなる状況があるからこそ、ベンダーも喰っていけるわけで。クルマだって買って乗れなくなったら買い換えるか乗らなくするかのどっちかなのと同じ。修理して使う方法もあるけど、維持費との戦いなわけで。……クルマばかりたとえに出してるけど、まあ、そこはそれとしてきりがないのでこのへんで。
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