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その名の通り、この本は実在の「青い鳥文庫」の、1冊の本をつくるのに焦点を当てた、ほぼノンフィクション、らしい内容。
作家自身が「正真正銘のノンフィクションです!」と書いてあると同時に、そもそも作者はノンフィクション作家であり、登場する人物名等を除いては、実際の出版社や印刷会社の名前、そして専門用語がガンガン出てくるというある意味「これのどこが小学生向けなんだ」的な本といえなくもない。いやそのへんの子供に「ヒラギノ」とかいって通じるわけねえだろ、と。

ただ、それだからこそ事実をひと通り網羅した、本作りにかかるプロセス、そして大変さがよくわかるような内容になってたりします。ストーリー仕立てなので、その内容を楽しむことも同時にできるので、よりわかりやすくなっているという。

小学生以上を対象にしているので、文字は大きめで総ルビだったりはしますが、それはもう大人でも楽しめる本です。もちろん自分が一応業界の端くれにいる人間であることを差し引いても、です。



とりあえず業界的にみると、こんな使い方をおすすめします。

  • 自分がどのような仕事をしているのか周囲に知らせたい
  • 出版印刷業務の大変さとおもしろさを伝えたい
  • 「電子書籍なら安くすぐ出せるだろ」と言い放つ電子書籍厨の鼻をあかす
  • 一部しか関わっていないだろう自分の仕事の全般を見渡す

などなど。

もちろん、先に書いたように普通に楽しむのもアリだと思うので、たまには年齢のことを気にせずにこういう本も読んでみていいだろうな、と思います。

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