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主旨不在のまま情報だけが拡散していく

既に自分のところではとっくにネタにしたものが、今更拡散始められたようで。



【乞食速報】AdobeがPhotoshop CS2、Illustrator CS2などを無料ダウンロード提供中!!日本語版もあるぞおおお【はちま起稿】
PhotoshopなどのCS2製品が無料? アクティベーションサーバの停止でAdobeが公開【ITmedia】
Adobe、「Creative Suite 2」などの無料配布を開始【気になる、記になる…】

(他にもかなりの記事がネットに上がってるようですがきりがないのでこの3つだけ)



これを流す場合、以下のページも一緒に読む必要があったりする、

エラー: アクティベーションサーバーが使用できません | CS2または旧バージョン製品、Acrobat 7

12 月 13 日付で、アドビ システムズ社は、C2 製品と Acrobat 7 のアクティベーションサーバーを無効化しました。Acrobat 7 または CS2 アプリケーションをインストールする場合は、アクティベーションは失敗し、「アクティベーションサーバーは使用できません」というエラーが返されます。(次のスクリーンショットを参照)

今回の件は「正規ユーザーであってもアクティベーションができなくなるので、以後は今回提供する方法で継続利用できます」という、おそらく予定調和の対応策。

今回の配信理由について誰も説明しないまま、情報だけがTwitterやFacebookなどによりリアルタイムで拡散していく状態。
重要な主題がないまま流れてしまうのはインターネットのまさに悪いところでしかない。まったくなあ……。

今回の開放は、Adobe側の都合であるものの、以前にも書いた通り、おそらく当初より予定されていた措置だろうと推測。 また、以下のサイトのわずかな文がすべてを物語っています。

アドビソフトウェアのライセンス認証(アクティベーション)

ライセンスをお持ちのお客様は引き続きご利用いただけます。



これを知らずに無料だから落としました、といっても、実際に正当なライセンスを所持しないまま今回のダウンロード祭りに乗っかって利用した場合、損害賠償を請求されても文句はいえないだろう、と。
ダウンロードのためにAdobe IDを取得したりログインしているのであれば取得時のIPだって残っている可能性も高いわけなので、そうであれば追跡調査しようと思えば可能なわけですし。

P2Pでの逮捕のような見せしめ程度にしかならない可能性もありますが、まあ、それなりに覚悟は必要なんだろうなあ、と思ったり思わなかったり。当然ですが米国企業であるAdobeは違法コピーに対して結構厳しい会社ですので。



関連1:アクティベーションサーバの無効化(CS2、Acrobat 7)
関連2:サポートしてるのかしてないのかどっちなんだ

#Adobeの配布方法に問題がある、という指摘も見受けられますが、ユーザー登録していない利用者もいるわけなので、この方法しかなかったんじゃないかと思います。Adobe ID取得してシリアル入力させる方法もあるにはあったはずですが、それはそれで確認用のデータベース+プログラムを仕込まなきゃならないわけなので、終息製品にそこまでコストかけられなかった結果だろう、とも。擁護するわけじゃないですが。



■13時頃に追記

上記を裏付ける資料的なものをいくつか提示しておきます。



1:「当初より予定されていた措置」の件について。

アドビ製品のライセンス認証(アクティベーション)|よくある質問

製品が開発中止となったらどうなりますか?

アドビは使用許諾契約書の条件を遵守します。製品の開発が中止となった場合、アドビはその製品に対するすべてのライセンス認証リクエストの自動受理を可能にするか、もしくはライセンス認証を完全に除去する方法を提供します。いずれの場合も、ソフトウェアそのものの機能には全く影響はありません

ソフトウェアを永続的に使用することができますか? アドビ システムズ社が業務停止になった場合はどうなりますか?

アドビの製品使用許諾契約によって、アドビ製品のユーザは通常、その製品を永続的に使用する権利を与えられています。アドビ システムズ社ではこれらの契約を遵守する予定です。業務停止に万一なった場合は、すべてのライセンス認証リクエストの自動受理を可能にするか、他の技術的措置を講じて、ユーザがアドビ製品を継続して使用できるようにします。



2:「正当なライセンスを所持しないまま」の件について。

ADOBE ソフトウェア使用許諾契約書(CS2) ※PDF注意

13.ライセンスの順守。 お客様が企業、会社または組織である場合、AdobeまたはAdobeの正当な代表者から要求されたときは、当該時点においてすべてのAdobeソフトウェアがAdobeから与えられた有効なライセンスにしたがって使用されていることを、30日以内に文書により証明することに同意します。



3:今朝あたりに提示されたAdobe Fratured BlogusとForums(US)での見解。

Update on CS2 and Acrobat 7 Activation Servers
Recommendations for laptop specs to run CS2 and FrameMaker 8

Correct
Jan 7, 2013 5:52 PM

Effective December 13, Adobe disabled the activation server for CS2 products and Acrobat 7 because of a technical glitch. These products were released over 7 years ago and do not run on many modern operating systems. But to ensure that any customers activating those old versions can continue to use their software, we issued a serial number directly to those customers. While this might be interpreted as Adobe giving away software for free, we did it to help our customers.

まあ、細かい用語とか言い回しは訴訟合戦になった際には弁護士が重箱の隅をつつきまくりになるんだろうな、とか思ったり思わなかったり。



■14:30頃に追記

公式見解出ましたね。今更ではありますが。

Adobe® Creative Suite® 2 製品およびAdobe® Acrobat® 7の
アクティベーションサーバーに関するお知らせ

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コメント

>>疾風の名無しさん
シリアル入力させる方法って確かに記事にしたんですが、
よくよく考えるとDBごと吹っ飛んでしまうと照合のしようがないこと、
DBがあっても今度は入力用システム構築する費用が発生してしまい
それ作るなら認証システム再作成しても変わらない価格になるわけで。
DBなしで単にシリアル整合性照合するシステム構築であっても
正直ばかにはならないだろうとも思います。


>> 詠み人知らずさん
CS2の場合、使用権は購入時点より永続的に付与されているものなので、
Adobeの都合で使用権を停止させるわけにはいかないのだろう、と。
一方的な停止はメーカー側のライセンス違反になるはずですし。
(ちなみにCreative Cloudは使用権が限定付与なので少々異なる)

火消しはまあ、して当然だろうと思います。
未だに訂正しない記事がネットに残ってる場合もありますが。

個人的には、CS2はそのまま葬って欲しかったです。動かしたところで、Intel Macだと不安定でさっぱり使えないもの。
サポートで聞いてきた人だけ配布でよかったような…

なんかあちこちが火消しに走ってるようで、
拡散に加担したところに、警告メールでも言ったんでしょうか?

>Adobe ID取得してシリアル入力させる方法もあるにはあったはずですが、それはそれで確認用のデータベース+プログラムを仕込まなきゃならないわけなので、終息製品にそこまでコストかけられなかった結果だろう、とも。

Adobeは本来これをやるべきでしょ。
じゃないとそれこそ正規ユーザーにとってはただ乗りできる人がいる以上冷遇されてるも同然。
まあ古いバージョン使ってる連中は客じゃないって言えばそこまでだけど。
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