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さよなら、Acrobat 9

まあ仕方ないといえば仕方ない話ですが、公式には昨日付でAcrobat 9のゴールドサポートが終了となりました。

Adobe Acrobat / Adobe Reader ゴールドサポート サポート期間
Adobe Reader/Acrobat 9は来年6月にサポート終了、最新版への移行呼びかけ【Internet Watch 2012/06/11】
「Adobe Reader 9」「Adobe Acrobat 9」のサポートが、26日をもって終了【窓の杜 2013/06/25】



てことでちょっとこのAcrobat 9について少々振り返りたく思いまして。
……ああいつものように駄文ですよ、駄文。

Acrobat 9が販売開始したのは、どうもはっきりしませんが、2008年6月25日のようです。なおAdobe Reader 9は7月に入ってからの模様ですが。

Adobe Acrobat 9、販売開始【ITmedia】
PDFソフトの最新版「Adobe Acrobat 9」,Flash再生やリアルタイム文書共有に対応 【Nikkei IT Pro】

先のゴールドサポート期間に記してある通り、「Acrobat / Adobe Reader のゴールドサポートのサポート期間は、リリース日から5年間です。」ということなので、多少前後はするものの、ほぼ期日通りの終了として考えて良さそうです。



なお、販売終了日としては、Acrobat Xが出る前日までとして考えていいと思いますので、2010年11月末日という認識してます。

アドビ、PDF作成管理ツールの最新版「Acrobat X」を12月1日より順次発売【ZDNet Japan】

販売期間は約2年半ほど。よって、Adobe製品としては少々ライフサイクルの長い製品だった、といえるものかと。



ただもうひとつ、Acrobat 9の販売は単体製品だけではなく……Creative Suiteにも含まれているわけです。
ちなみにAcrobat 9が最初に同梱されたのは、Creative Suite 3.3から。
発売は2008年7月11日の模様。単体製品から若干遅れてはいるけど、まあそれほど離れているわけではありません。

Adobe Acrobat 9 Pro を搭載した Adobe Creative Suite 3.3 が発表【japan.internet.com】
アドビ Adobe Creative Suite 3.3 Design Premium 通常版 日本語版 [Windowsソフト]【ヨドバシ.com】



しかし気になる点はそれに連なる一連の製品なわけで。実はCreative Suiteへの同梱は、結構長かったという事実があったりします。
Creative Suite 4(2008年12月19日発売)および、Creative Suite 5(2010年5月28日発売)についてもAcrobat 9は同梱され続けてしまっていたという……実質的に3バージョンに亘るという。

Acrobat Xに切り替わったのは、Creative Suite 5.5(2011年5月20日発売)からだったりします。

アドビ、「Adobe Creative Suite 4」ファミリーを12月中旬発売 【Internet Watch】
アドビ Adobe Creative Suite 4 Design Premium 通常版 日本語 [Windowsソフト]【ヨドバシ.com】

クリエイティブ業界なら必携「Adobe Creative Suite 5」発表【ASCII.jp】
アドビ Adobe Creative Suite 5 Design Premium 製品版 [Windowsソフト]【ヨドバシ.com】

Adobe、「Creative Suite 5.5」発表 メジャーアップデートを2年間隔に変更【ITmedia】
アドビ Adobe Creative Suite 5.5 Design Premium 製品版 [Windowsソフト]【ヨドバシ.com】



これを考えると、実際の販売期間は「2008年6月25日から2011年5月19日」が正解、といっても過言ではないと思います。よって実際には3年近く、ともいえるわけで。

それに対し、ゴールドサポートは「リリース日から5年間」。なので、サポートを受ける側としては「最長5年、最短2年」ということがいえます、が……



2年っていくらなんでも短くないか?



という疑問も湧いてしまったわけで……せめて販売終了してから3年、とかにはならないものなのだろうか、と。
購入者は通常、事前にサポート終了期間を知ったうえで買うわけではないだろうと思うわけで。そう、パッケージやインストール時の注意にでも書いていない限り。

と、いうか、販売開始時点でサポート終了決まっているって正直おかしいように思うのだが……確かに早く買った人は得をするかもしれないが、「それしか選べない商品についていたもの」であれば、それは損をするしかないわけで……妙に不公平感が出てくる。

いずれにしても、Acrobat 9自体は単体でも販売期間は長かったことや、そもそもビジネスユース利用として相当数販売していることを踏まえる必要があるわけなので、せめてもう少し救済策はとってほしかったなあ、とは思いました。そう、Microsoftくらいの柔軟さがあれば、というほどには。



というかですね……以下のようなアナウンスが残っているんじゃ、実際にはサポート終わるに終われない気がするんですけど、どうなんでしょうかね……。

国税庁の Web サイトで公開されている PDF を開けない(Acrobat X/XI | Adobe Reader X/XI)



ちなみに自分は、当面とある事情でAcrobat 9を利用し続けなきゃならん立場だったりします……困ったのう。


#そういえば、テクニカルサポートだけでいえば、2013年1月末日で終わっていたようです。ちなみにゴールドサポートっていうのは本来こういうものらしいですので、別にセキュリティパッチ提供する/しないというのは明文化されていないはずな気がしてきた。あと伝聞だった気がするので断言できないけど、いまのAdobeはAcrobat関連の売上が非常に高いということなので、単体製品はなくならんような気はする……が、どうなることやら。そういえば26日ってどの国基準なんだろか。……疑問は尽きまじ。

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