2017/07/17
InDesignの表で、セル内にアンカーオブジェクトを入れるのは危険
今月はInDesign不具合祭りです。……というくらいに毎回不具合を出しているわけですが。ええ今回もそうです。ということでタイトル通りなわけですし、表組を長く利用している人にとってはある意味今までずっと起きていた話のはずなんですが、改めて掘り起こしてみます。
実はInD-Boardにちょっと前に書かれた前の件と同じだったりしますが。
ある意味どうでもいいことや、役立つかどうかもわからないような中身を、日々脳内から適当に垂れ流しまくりつつ、今日をなんとか生き存えることを思案してます。
2017/07/17
ということでタイトル通りなわけですし、表組を長く利用している人にとってはある意味今までずっと起きていた話のはずなんですが、改めて掘り起こしてみます。
実はInD-Boardにちょっと前に書かれた前の件と同じだったりしますが。
タイトルでは「ページ」となっていますが、別にページである必要はあんまりないです。
ということで下記順次追っておきます。
使うバージョンはCC 2017.1。
まず、わかりやすいように用紙横向きのレイアウトに、3つほどテキストフレームを配置し、各フレームは連結しておきます。
次に、それに対して表を挿入します。行数たっぷり、列数は1でいいです。別に2列以上あってもいいですが。
ということで表組で、行をそれなりに挿入しました。
アンカーオブジェクトに使用するためのオブジェクトを作成します。今回は長方形フレームツールに塗りを入れたものを用意。
そのままコピーし、セルの中にペーストしてアンカーオブジェクトにします。
複数のセルにペースト。
最後のセルのところでさらに行を追加して、もうちょっと増やします。まあ最初にやっておけよって話でもあるんですが。
で、ここまでが準備過程です。長い。
本題はここからで、表の前に改行を入れまくったり、逆に入れた改行を削除していったりすると……。
表示がおかしくなってしまいます。
再度改行を入れたり戻したりすれば戻る場合もありますが、何故か消えてしまうようなケースが出てくるという。
で、消えた状態で出力をしたりすると……。
やっぱり消えた状態で出力されてしまうという。
そしてこれは、表示されていないページでも起きる場合があったりするし、ファイルを閉じて開きなおしても消えたままなのは全く変わらないという……。
条件としてはいたってシンプルで、「セル内にアンカーオブジェクトが入っている」「複数のフレームを跨っている」というだけ。
あともうひとつは「CS5以上であること」。実はCS4までは起きなかったりするので、同じように処理していても、そこで起きる・起きないがまるっきり変わるという点が大きいところ。
ということで今のところ、直接的な回避方法がないうえに、出力にまで影響するので、ある意味とてつもなく影響度の高い問題だったりします。
そして今回の場合は何故かあふれになっているうえでライブプリフライトでエラーになっていますが、ケースによってはそうはならないので、必ずしもエラーチェックに引っかかるわけではないところがポイント。
今のところは「そもそもアンカーオブジェクトを使わない」か「全ストーリーの再計算を出力や保存の前に行う」くらいしかなさそう。
ともあれ、使うようなシーンに遭遇したら、運用方法を考えて対処するしかなさそうな話だという問題、ということで。
#ということを実は春先に知ったんだけれども、いろいろな事情があってこのタイミングで公開となった次第。その前にInD-Boardで返信することになるとは思いもしなんだけれども。
コメント
それが、こちらで確認した限り、テキストフレーム大きめでも、出るときは出るようで。
フレームを広げると再描画発生で表示→でもまたページ送り発生で消える みたいな。
なので「全ストーリーの再計算というくらいしかなさそう」、という結論にしてます。
>> Think200さん
記事では新規作成からの最小設定で起こしたものとしていますが、
記載されたように、この件、指定値でも発生する……というか最初はそれで出るのを知った次第です。
操作できることとその結果がイコールにならないことが複数ある、というのは難しいところ。
利用者が状況を知りつつ回避するしかない、というところが現状の最善策(後ろ向き)でしょう。
2017/07/29 10:40 by あさうす URL 編集
No title
テキストフレームの自動サイズ調整とアンカーオブジェクトも混ぜるな危険だと思っていますが、この手のフレキシブル調整は大変有り難い機能な反面あまり多用したくないと思っているのが現状です…
2017/07/18 09:50 by Think200 URL 編集
No title
この件で、以前悩みまくりました。色々試行錯誤して、テキストフレームを少々大きめにしておくと回避できる確率が大きくなるようだったんで(必ずしも有効なわけじゃなかったです)、表自体の大きさをきっちり合わせてフレームはだらしなくでかくしてなんとかやり過ごしました。
2017/07/17 14:51 by 詠み人知らず URL 編集