今回、こういうサンプルを用意しました。上から下に順に処理を変更しています。
ちなみに今回使ったのはCC 2017.1。
そしてその設定方法を下記順番にスクリーンショット付きで解説を。上からの番号順です。
【1】ドロップシャドウをかけます。今回はちょっと触ってますが、設定ONにするだけで問題ありません。
【2】ドロップシャドウの中にある「その他の効果に従う」にもチェックを入れます。もっとも、これだけで画面表示などの結果が変わるわけではありませんけど、次からの設定に関わってくるので必須の項目。
【3】ぼかし系の設定を行います。ここの設定はそれぞれで食い違っているので、ここからは「グラデーションぼかし」「基本のぼかし」「方向性のぼかし」の3つの設定を個別に追加している都合で、スクリーンショットを3つ並べたものにしてますからちょっと見づらいです。
そして「方向性のぼかし」だけ、結果を分かりやすくするため設定を触ってます。デフォルトのままだとわからない可能性大。
【4】もう一度ドロップシャドウに戻り、スプレッドの設定値を2.5%以上・10.71%以下の数値で設定します。今回は整数値である10%を使用。
【5】比較対象として、スプレッドの設定値を11%にしたものも用意しておきます。
はいここまでが前準備。
そして、このデータをPDF化します。今回の設定は過去の状況に倣ってPDF/X-4を使います。
そしてその結果。
……おいこら10%。
てことで、10%の結果が画面表示と違ってます。11%となんら変わらない結果が出てくるという。
これ、実はPDF/X-4に限らず、X-1aだろうが最小サイズだろうが、挙句の果てにPSファイル書き出してDistillerでPDFにしようが、何をやっても駄目な模様。
解決策は「スプレッドの設定値で10.71%以下を使わない」くらいしかなさそう。
あと数値状態と画面表示および出力結果を考えると、出力周りの不具合というだけではなく、InDesignの画面描画自体がちゃんと追随していないという気配。そもそも数値自体が少なすぎる、という点も関わってくるので、いずれにしても描画演算周りがちゃんとなっていない、って状態なんだと思うんですが。
そもそも「その他の効果に従う」も含めてこの状態をどれだけ使うのかっていう点もあるような気はするんですが、ケースによっては使う可能性もあるわけだし、「出力テストもしていないようなデータが入稿されてきた」なんてこともありうるわけなので、とりあえず注意しておくにこしたことはないです。
今回の情報提供:ron.さん
(情報としてもらったのは一番左側として。あとは追加検証かけてわかった範囲として)
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