2018/12/24
Illustrator利用中にフォントをディアクティベーションした場合の挙動
……ということをした結果、ろくでもないことになりかねない、という状態になりましたので、自分の反省を兼ねて投稿を。
そしてちょうど枠があいてたので、Adobe Illustrator Advent Calendar 2018の12月24日分の記事扱いにしてしまおう、とも。
ある意味どうでもいいことや、役立つかどうかもわからないような中身を、日々脳内から適当に垂れ流しまくりつつ、今日をなんとか生き存えることを思案してます。
2018/12/24
そしてちょうど枠があいてたので、Adobe Illustrator Advent Calendar 2018の12月24日分の記事扱いにしてしまおう、とも。
まず、こんなの作りました。
小塚ゴシック Pr6N R、小塚明朝 Pr6N Rと、Adobe Fontsで同期できるいくつかのフォントを使った文書を用意。
で、左がIllustrator CC Ver.23.0.1(CC 2019)、で、ちょっと動作の比較対象として、右にInDesign CC Ver.14.0.0(CC 2019)を並べてあります。
どうでもいいけど、なんで同じ表示倍率150%+同一文字サイズ(12pt)でこうも画面表示の大きさが違うのか……。
で、小塚以外をフォントを全部ディアクティベーションしたうえで(というか小塚はシステムに入ってる)、これら作ったファイルを改めて開きます。
当然フォントがないので警告は出ます。
Adobe Fontsだからそのまま自動的にアクティベートできるので、どっちもやっちゃいます。
アクティベートすればそのままきちんと、意図したフォントで表示されます。
ここまではある意味当たり前だし、開く時点で該当フォントを導入してなければふつうに行う話だろうと思います。
で、ディアクティベーションするために、まずはデスクトップアプリケーションのウィンドウを展開。
ここでやるべきは「フォントを管理」のボタンを押すこと。
直接Adobe FontsのWebページに飛んでも管理画面までたどり着くのは結構面倒なので、ここ押したほうが手っ取り早いわけです。
で、アクティブになっている状態なので、片っ端からディアクティベーションしていく、と。
そして再度、各アプリケーションに戻ると……。
肝心なのはここです。
「InDesignは自動的に『環境に無いフォント』を表示する」けれど、「Illustratorは何も警告を出さない」という点。
なお、ディアクティベーションしている間、各アプリケーションは当然ながら開きっぱなしだったりします。
要はここらへんです。
「複数のファイルをIllustratorで処理していて、何かの理由でフォントのアクティベーション処理で、従来開いていたドキュメントのフォントをディアクティベーションしてしまった場合」としての話。
何も警告を発することがないので、そうなったかどうかを確認するのは画面表示しかない、という点。
特にInDesignの挙動に慣れていると、Illustratorでこれをやってしまうとまず気付かないだろうって話です。
で、このままIllustrator形式で保存するとどうなるかっていうと、何も警告もなく保存できてしまう。
その結果、PDF互換部分でもフォントは埋め込まれないままになるので、結果としてそのデータそのものは意図しない状態になるという……。
Acrobat DCでaiファイルを開いた結果がこれら。
PDF互換なので、見えてる部分は当然ながらPDF構造部分ですが、フォントについては全部小塚ゴシックに化けてしまっている。
その割に、フォントタブでの状態を見ると、各フォントがそのままの名称で埋め込みされているという扱いになってしまっているという。
当然ですけど、InDesignや他の配置可能なアプリケーションに配置したり、出力した場合には、これと同じ状態で出力されてしまう。
……まあ、確認のしようがないので全く気づきません。
いわゆる事故状態。
ちなみに、PDF/X形式での保存を行おうとした場合は、保存時に警告は出ます。
ただし保存した結果として、表示結果とエンベッド状態がおかしいままになるのだけど。
で、最初に書いた通りフォント管理ソフトでもこれは同様になるわけなので、複数の作業を同時にこなしているうえで、アクティベーション・ディアクティベーションを頻繁に行っている場合はどうしても気付きにくい可能性が出る、というのが今回の件。
もちろん、その都度ファイルを開く・閉じるを繰り返してればこんなことは起きないだろうとは思うんだけど、それでも確認するタイミングは非常に少なく、ヒューマンチェックしかなくなるというオチにしかなりかねない。
もっとも、Illustratorの「環境に無いフォント」はチェックONによってファイル開くときには出さないってこともできるので、誤ってこれを起こすとチェックする術が手作業でしかなくなる、ということも出てくるけど。
ということで実体験に基づくものとしてちょっと記事にしてみた次第。
……ええ実際に起こしましたとも、ついこのあいだ。
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