1. Adobeのサービスを利用する場合、現在ではAdobe IDが必須
まずはここが大前提で、かつ真っ先に考えるところだったりするわけで。
Adobeのサービスを使う場合、それが無償提供のスマホでも、Creative Cloudの体験版でも、Acrobat Reader DCの無償範囲でのDocument Cloudであっても、Adobe IDは必須だったりします。
それがないと何にもできない、というくらいに本当になにもできないのが現状。
たとえば、スマホに提要されるPhtoshop Expressあたりの無償ソフトを使うにしても、Googleアカウント、Facebookアカウント、iOS系デバイスの場合はApple ID、またはAdobe IDがないと利用自体ができない。
これ自体が実際の、本記事執筆時点での、Android版のPhotoshop Expressの初期画面ですが、真面目に、この先に進むには、どれかでログインしなきゃどうもならんのが実際だったりするわけですよ。
そのうえで公式回答的には、Adobe ID以外のアカウントが利用できなくなったらAdobe ID使え、になってるので、実質的に「Adobe IDが必須」となってたりするわけです。
Facebook、Google または Apple アカウントで Adobe アカウントにログインする際のエラーを解決する方法
そうでなくとも、他アカウントとの連携をためらう人もいるだろうから、そういう意味では結局、Adobe IDを作る可能性は結構高くなるといえるところだったりする。
そもそも持ってるメールアドレスを登録するだけだしね、Adobe ID。
2. Adobe IDは一人で複数持つことができる
ここも大前提のうちかもしれないところ。
前述のとおり、Adobe IDは何かしらのメールアドレスを持ってれば作れます。
なので、アドレスを持てるだけ持てば、無数のIDを作り放題、という話だったりするわけで。
その際のメールアドレスには原則として制限はないので、フリーアドレスでも何でもいい、ということだったりする。
……Googleアカウントってほとんどの場合、Gmailのアドレスじゃないですかね、みなさん。
そして別にGmailって複数作成することができるじゃないですか、なので利用目的とかにあわせて複数持ってたりしませんか、みなさん。
……ということはともかくとして、どっちにしろ、もしAdobe製品を個人と企業で利用してるとしたら、個人用のには自分の個人アドレスを、企業用には自分の所属で付与されたメールアドレス使うだろう話だってことなので、それでもAdobe IDとしては複数持ってるって話になるわけですよ。
その辺からすると、1.も考えた場合、無意識のうちにAdobe IDを増殖させてることはありうるわけですから、ふたつみっつくらい、場合によっては持っててもおかしくはないってことになります。
3. メインじゃないAdobe IDはたいてい放置される
これはこれで自然の摂理ともいえるわけで。
Creartive Cloudの利用でIDを持ってます、スマホアプリ利用の時にうっかり新規でスマホのメアドでIDつくってしまった……みたいな場合、当然、後者のほうは忘れられる可能性がきわめて高いわけで。
また1.に書いた通り、無料範囲でのサービスをちょっと試したくらいであれば、さっさと放置されるのが道理でもある、と考えるのがきわめて自然でもあり。
そういう意味で、Adobe IDを作っても放置されるケースが多いのが当たり前、ともいえることに。
で、放置したことすら覚えてないっていうのが普通じゃないですかねって思う。
4. 1年くらい使ってないと抹消するってメールが飛んでくる
そしてAdobe IDが放置され、1年くらい放置してると、「おまえのID使ってないので消すけどどうするよ?」ってメールが飛んでくる、自動で。
実際に飛んできたメール……といっても、自分宛ではなく、実際に飛んできた @higuchidesign さんのものです。一部画像加工あり。
ずいぶん以前に自分のところにも飛んできた気がするけど、見当たらなかったうえで、さすがに現物がないと信憑性もなかったんじゃないかと思いまして、お願いして掲載をご快諾いただいたというわけです、はい。
ともあれこういうメールが飛んできて「うおおスパムだおかしいメールアドレス漏洩だーわーわー!」なんて騒いじゃいけません。
たぶん1.とか3.とかの絡みで取ってる可能性があるわけですというか、そうなってることしかありえないわけで。
もしスパムだと思っても放置するだけだし、いまどき、スパムメールのひとつやふたつ飛んできても騒ぐものでもありません。
大事なのはリンク先が適正かどうか、くらいなので、リンク先URLをコピーしてドメイン確認するなり、自分で該当のサービスのトップページからログインすればいいだけの話なので、ふつうに当たり前の自己防衛するだけです。
あとは公式にどのようにアナウンスしてるか、という話でもあるわけですから、そのあたりの情報収集をきちんとすれば何もおそれることはないわけで。
一定期間利用していないAdobe IDの件についても、きっちりと公式に文書が用意されてるので、冷静にそれを見て、どうするかを決めるだけでしかありません。
長期間ご利用の無いAdobe IDについて
というか……もしこれがスパムだとしても、スパムってもっと脅迫めいた内容にしませんかね。
たとえば「支払いがなされていないので裁判沙汰にする。そうされたくなければ今すぐこっちからログインしろ」とかいうメッセージになるのがスパム的な常套手段だろうしなあ、と。
5. 本当に使わなかったら自身で消すだけ
もし4.のことで、ついログインしてしまったりすると、Adobe IDは残ります。
もともとたいして利用していないIDなので、1年くらいたつとまた同じような事が起きる可能性が高いです、というか起きる。
それであれば、自身でAdobe IDの登録を抹消しましょう。
抹消方法もきっちりと公式で文書を用意してますよ。
Adobe アカウントの削除
現在進行形でサービスを利用しているIDでなければ、公式手順に書いてある通りに、きっちりすっぱり抹消してしまうのが、後でまた騒ぐようなことはなくなるわけです。
騒ぐ手間暇をなくすためにも、すっぱりと削除しましょう。
ともあれですね、いまどきスパムのひとつふたつくらいで騒いでたら身は持ちませんので、そう思ったら黙って放置すればいいだけです。
たとえば、万単位のフォロワーがいるSNSアカウント持ちの人が瞬間湯沸かし器のごとくスパムひとつで騒いだら、それこそ面倒な風評被害をまき散らすだけでしかなくなるので、来てもそっ閉じするくらいで十分だって考えておきましょう。
それでもどうしても気になるとかそういう話であれば、Adobe公式のコミュニティにでも相談しましょう。
きっと冷静に分析して対処してくれるでしょう。……というか普通に冷静になりますよ、第三者的には。
ちなみにAdobe IDですが、無償範囲で利用するだけでも、IDの管理がサーバで行われたうえで、クラウドストレージの2GB分だけの容量が確保されますので、そう考えると、無駄に作成されたうえで使われてないものは、維持費用的にはなくしたいのが企業としての当たり前のコストダウン策です。
Creative Cloud 無償メンバーシップのメリット
なので、そう考えると、機械的に削除処理を試みる、ただし何も予告なく削除するとクレームになるので防護柵としてアナウンスはする……というのは、ある意味普通の行動だったりすると思うわけですよ。ボランティアでやってるわけでもないだろうし。
企業的にもサービスに対する批判が来ても困るので予防策を講じてるわけで、それが逆に仇となってしまうとしたら、何もできなくなるってことでもあるわけだけど、どっちにしろ、利用者側も今時アタリマエの予防策を講じるための情報収集をするくらいはしておきたいかなあ、というのが現在としての感想だったりする、はい。
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