まずはデスクトップアプリケーションからで、これがないと始まらない。
いや使いたいフォントも用意しておくんですよ、同時に。
デスクトップアプリケーションでフォントを登録する場合、メインメニューそのものは、Adobe Fontsの管理と同じ場所にあったりします。
なので、リソースリンク内にある「フォントを管理」を選ぶことに。
選ぶと、まず出てくるのはAdobe Fontsの管理画面になるので、さらにそこから、左のメニューにある「Creative Cloudにフォントを追加」をクリック。
そうすると中央にでっかく「フォントファイルをドラッグ」の画面が出てくる状態に。
この画面はクラウドに対してフォントを追加するための初期画面、ということに。
当然ながら、最初はなにもフォントが登録されていないので、画面としてはまっさら状態なので、画面の表示に従って、フォントを登録することが必要に。
この時点では登録したいフォントを用意しておかなければならないので、生フォントを手元に用意しておきましょう。
ちなみにこのウィンドウ内、スクロールもできるので、するともうちょっと具体的な説明が書いてあります。
相応に重要なことが書いてあったりするので、一通り読んでおきましょう。
ということで、実際にフォントを追加していきましょう。
手順は簡単で、書いてあるとおり、おもむろにフォントをウィンドウの領域内にドラッグ&ドロップするだけ。
「ファイルを選択」ボタンでダイアログを使うこともできるけど、まあ、登録したいフォントは事前に場所を確認しておきたいよねってのもあるわけだし。
ドロップした直後、ファイル名が一覧として表示されます、が、右下の追加ボタンはグレーのまま。
この時点ではまだ一覧で表示することしかせず、いきなり登録されるわけではない点に注意が必要。
実は左下にチェックボックスが用意されてて、そこを押さないと次に進めない仕様だったりする。
ちなみに書いてあるように、ここでもさらにフォント追加はできたりするので、登録漏れても画面戻る必要はないです。
で、チェックなんですが、そこの文章のところに「さらに詳しく。」ってあるわけなので、ここがものすごい気になるわけですよ。
なので踏んでみると何かって話になるんですが、単純に「Creative Cloud アプリケーションにカスタムフォントを追加する方法」というページにジャンプすることになってます。
そこが公式のヘルプだったりもするんですが。
そして肝心なのは実はそのヘルプページだったりするわけで。
とても重要な記述がそこにはあるんですよ。
そう、肝心なのはライセンスですよ、ライセンス。
任意のフォントが追加できるといっても、それはあくまでも該当のフォントがそのようなライセンスとして問題がないかどうか、という大前提は覆せないわけです。
なので、事前にライセンス状態を確認し、本当に問題ないものに限って使いなさいよ……というのがここでのお話。
この世は権利関係や契約がまず最優先されるので、実際にできることはその最優先事項をクリアしてから行わないといけません。
ちなみに今回テストに使ったのは、4月にフォント事業から撤退したと同時に、SILオープンフォントライセンスになった、エイワンの公開されたフォントを使ってたりします。
なお、ZENフォントは現在は元のgithubから消えてしまっているので、今後どうなるかはちょっと不透明な状況に。今回はその前に取得したものを使ってますというか、github確認してたら当初のところから消えてたということが分かった次第。別のところにあるのは確認したものの、ちょっとリンクは避けときます。
さて話を戻しまして。
チェックを入れると追加ボタンが押せるので、押せばクラウドへのアップロードが開始されます。
いったん読み込み中という画面が出た後……
一覧画面が出てくるんですが、どうもファイルのアップロード中は処理中のままの画面が出るみたい。
この時点でも、アップを試みた端末のほうでは、各アプリケーションでは使える状態にはなってる模様です。
そして完全にアップロードされると、「インストール済み」という画面が表示されるので、これで完全に使えるように。
ちなみに削除する場合は、チェックを入れて削除アイコンを押すか、各ファイルの右下にあるメニューを使うことに。
ともあれ、登録が終わったら実際に使ってみるのがいいでしょう。
今回はIllustratorで確認してるものの、Adobe Fontsと同様にOSレベルで認識してるので、Adobe以外のアプリケーションでもちゃんとフォントメニューに出てきて使えます。
そして当然ですけど、Adobe IDに紐づくわけなので、別のデバイスにログインしてれば自動的に同期されるわけなので、環境を問わずシームレスに使える、という。
これもAdobe Fontsとしての仕組みそのものなので、当たり前といえばそうなんですが。
ちまみにあとで追加でたくさん突っ込んでからの結果が下記。

ちなみに登録時、一度に登録できるフォント数は最大20まで。それを超えると警告がでます。
あともうひとつ、すでに登録されているフォントがある場合は、重複フォントとしての警告も出るようになってます。
ということで、結構便利に使えそうだなーとは思いました。
もっとも登録できるフォントは「権利関係として全く問題のないフォントに限られる」という大前提だけは、なにがあっても覆らないわけなので、そこを考えると、どう考えても条件がシビア。
ほとんどの商用フォントは、日本語フォントでも、欧文フォントでも、利用できるデバイス定義がきわめて狭かったりとか(1台だけとか接続しているプリンターが1台以下とか。といっても最近だとプリンターすらないことも多いのか……)、サーバにアップロードするなとか(ちなみにクラウドストレージは当然サーバなので、今回の使い方はサーバへのアップロードと同じ)、EULAでそのあたりは完全に縛られるようになってるので、まず無理です。
ふつうのフリーフォントでも必ずしも何もかも自由に使えるわけでもないので、そういう意味では、SIL オープンフォントライセンスやM+ FONTS LICENSEはいろんな意味で楽だなあ……というか、むしろそれくらいでしか今回の利用はできないってことになるわけで。
まあ、オープンソースで提供されるフォントもそこそこ増えてますし、使い方次第ではそれでもいけるってことはあるんですが、かといってもやはり、相応の条件が課せられることをどう考えるか……というのが今回の所感です、はい。
権利関係大事。
※ちなみにヘルプだと、あたかもシステムのフォントフォルダに入るように書いてあるんですが、実際にはAdobe Fontsと完全に同じ挙動っぽいです。なのでこの機能を使っても、そのPCでのどのユーザーでも使えるっていう仕組みにはなってないという点も注意。そうなるとまあ、この仕組みで使うフォントについては別に普通にインストールでいいんじゃねって話になるんですが。本末転倒。
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