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今年あったフォント関連の動きをまとめてみる・2022版・その3(10/4追加)

ということで、今年は予告通り一定期間で刻むことにしましたので(前回ぶり2回目)。
1-3月分はこちら
4-6月分はこちら
2022.7.1. 壽屋オリジナル3Dモデル「サバンナストリート」シリーズと「DynaSmart V」のコラボレーションデザインアバター「メッセンジャー」を発表

元のニュースタイトルそのまま引用してきたけど、長い……。
それはそうと、まさかフォントメーカーとホビーメーカーのコラボはさすがに予想外な話ではある……けど、まあ、フォント使うよな、うん、ということで。
ちなみにコトブキヤ(壽屋)自体、今年創立70周年で、プロモーションにいろいろ力入れているようで、電車広告とかも見かけたりしてるという。


2022.7.12. 株式会社岩田母型製造所(現株式会社イワタ)元社長・髙内一様のご逝去に際して

髙内一氏といえば、岩田母型製造所時代から長きにわたり日本語書体提供に尽力さ、日本における書体の歴史において欠かすことのできない方になるかと。
ご冥福をお祈りいたします。


2022.7.13. モリサワTypeSquare、エイワン書体の配信提供終了

TypeSquareはモリサワのWebフォントサービスで、そこではMORISAWA PASSPORTにはない、エイワン書体が使える状態だったんですが、それが提供終了する、という。
まあ、エイワン自体が2021年でフォント事業から撤退、フォントはSILオープンフォントライセンスになってるわけなので(去年のまとめ参照)、まあ契約として使えなくなったとかそういう話かもしれないけれども、逆にライセンス的にいえばそれで継続利用できなかったんかいなと思わなくもないところで、ひっこめるのがよくわからん話。


2022.7.21. モリサワ 2022年度新書体74ファミリーを発表〜『オーガニック&ディスプレイ』『クラシカル&スタンダード』『Roleスーパーファミリー』『Clarimo UDシリーズ』の4ジャンルで欧文書体を追加〜

たまたま並んだけどまたモリサワの件について、だけど、これもタイトルが長い……。
先月の6月23日に引き続き、またも新書体を発表ということなんですが、どのみちリリース時期が一緒のものなので、分けて発表する意味がわからん……。
まあ、前回が和文書体、今回が欧文書体なのでってことくらいかもしれないけれども、それでも前回書いたように、実質的には今回以前に発表済みだったものなわけで。
あとついでにいえば、Role自体は2019年に発売済みのもの(米国とかなってるけど、日本でも買えたっぽい)ので


2022.7.22. 【イワタLETS】新書体「イワタ宋朝体」「イワタアンチック体」を提供開始
2022.7.22. 「イワタ宋朝体」「イワタアンチック体」計7書体の提供を開始

イワタLETSとFONTPLUSのほうで、イワタのフォント提供を追加、というニュース。
イワタ宋朝体のほうの実際の新規リリースは2021年3月に、イワタアンチック体は2021年6月なので、およそ1年ちょっとでLETS提供ということに。

ところでちょっと謎な件。
イワタアンチック体はコミック用に最適なフォント、という扱いでリリースしてて、外字領域に各種外字を入れてたり。
それ自体は昨年リリース時の時点で見本PDFがイワタのサイトにアップされてたりはします。
そして今回のイワタLETSへの提供でもそのPDFがアップされてるんですが、そのURLが「https://fontworks.co.jp/wp/wp-content/uploads/2020/09/antiq_gaiji.pdf」で、ディレクトリ名的には2020/09……なぜここに。


2022.7.28. タイププロジェクト、季節の風物を反映した 四季フォントプロジェクトを発表、初夏を代表する花、あやめ・かきつばたをイメージした「TP アイリス」の提供開始

季節イメージを元にしてフォントデザインを行うプロジェクト発表と同時に、その第一弾である新フォント発表を行った、というのがこのニュース。
今回のTP アイリス、漢字はTP スカイ クラシックそのままのようなので、あくまでもかな類や欧文のみを別に起こした、ということになるっぽいんだけれども、かな専用・欧文専用のみの展開とかはしないのかなという疑問はちょっとあるところ。
しかし説明としてはサンセリフ体ということではあるものの、ハイコントラストのデザインはとてもそうは見えないというのがなあ……オリジナルともいえるTP スカイ自体が明朝でもゴシックでもない、ということではあるにしても、これ、書体分類的には単一でまとめられない気がするなあ、もう。


2022.7.28. デザインシグナル、「DS新学園」リリース

相変わらず精力的なリリース、というところなんですが、「なんで、新とかついてるんだろう」という方には、まずは「はるひ学園」を知っていただく必要があるわけで。
それでいえば2007年に関連エントリ起こしてますので、そちらご覧いただければ。
ところでこのDS新学園、自分がリリースを知ったのは、デザインシグナルさんのBoothサイトだったりする。
ただしその時点ではデザインシグナルさんの公式サイトでは案内が出ていなかったうえで、これを書く段階になって見に行ったら、なぜかリリース日を8月1日としてたりするという。
それとは別にTwitterで検索かけたらデザインポケットさんのツイートがあったので、その日付とツイートを採用させてもらった次第という。


2022.7.29. フォントワークス書体見本帖 完成のお知らせ

フォントワークスさん、見本帳自体はふつうの中綴じベースで作成してたはず……ですが、どうも豪華装丁な見本帳を今回はつくったようで。
表紙も活版印刷、付属の別冊ではリソグラフ印刷にしてるなどもあるので、妙に印刷に凝ってるなあという。
後日販売するとのことではあるものの、果たしていくらになるのだろうか、ちょっと気になるところだけど、コレクターズアイテム的には買うべきなのかどうか、悩むところ。


■2022/9/4追加:

ということで今回も追加を。
しかしリアルタイムである程度は追えるところはあるものの、ここに書く際には結局調べ直したりしてたりするので、普段から追わずにそれだけでもいいのかもしれない、と思いつつも、ただリアルタイムでも追ってないと結局追い切れないだろうなあ、みたいな感じになりつつあるという。


2022.8.1. ヤマナカデザインワークス、「ティラノゴチ」リリース

ソースはTwitterからで、そこにも書いてあるように「やんちゃな元気系日本語フォント」だそうで。
ゴシック系亜種のポップ方面なフォントとでもいうべきなのか……。
最近多い、無料のお試し版も用意されてます。


2022.8.2. フォントワークス、公式note開設

フォントベンダーでnote開設したの、これでいくつめだろか……というくらいのまたもnote開設としてのおはなし。
ただまあ、開設記事の次の記事が、公式サイトにある「もじがたり」へのリンク集だったりするわけで、逆を返せば、公式サイトに結構情報があるうえでnoteも別に開いているっていうのがよくわからんというか……そちらを充実させ続ければ済んだんでは、って思ったり思わなかったり。


2022.8.2. モリサワ 新たなフォントサービス「Morisawa Fonts」を発表〜「MORISAWA PASSPORT」の後継サービスとして2022年10月4日にリリース〜

でかい波が来た、という感じ。
モリサワ、モリパスやめるってよ。……という話だよなあ、これ、というのだったりするけれども。
Adobe FontsのようになんとかFontsという新サービス名にしたうえで、そのうちモリパスやめてしまうっていう内容だったりするわけですが、中身でいえばいわゆるフォントワークスのLETSの新しい方に近い状態のようで(デバイス単位の契約からユーザー単位になるとか)、やはり内容自体も他に寄せてきたというかなんというか。
ただLETSとは違ってサービス名は引き継がないので、なんでわざわざ既存の定着したサービスブランドを捨ててまでやろうとしてるのかが謎だし、異様に値上げしてるかと思いきや価格が年数割引とかして細かすぎてわけわからん状態になってるとか、一部フォントの提供はなくなるだかで、メリットとデメリットとが混在しまくってて何が何だかな状態。
別サービスだから契約も引き継ぎできないとか、ユーザー単位の割には1台で複数ユーザー使えないとか謎すぎる状態なので、今の状態で困ってないなら、当面様子見した方がよさそうな感じとしか思えんぞこれ……。
まあ、すでに問題を利用者から指摘されてる時点でよろしくないとしか言いようがなくて、いろいろ詰めが甘いなあとしか思えなかったりするけれど。まあ、この意見もある意味当たり前に出るところ。

ちなみにヒラギノはMorisawa Fontsにも提供するとしてのリリースが出てるなあ。単独で上げるようなものでもないのでこちらにくっつけるけど。


2022.8.4. タイププロジェクト、フィットフォントサービスの欧文フォントにBlaze Typeの6ファミリーを追加

Blaze Type自体を実は今回初めて知ったわけですが、フランスのベンダーさんなのか……というか、実際、フォント作ること自体は個人でもできてしまうわけなので、今現在、世界にどれくらいのフォント作成を行っている人がいるのだろうかというのも気になるところではあるんですが。
今回の提供は6種類とのことですが、Blaze Typeの公式サイトを見るとそれ以外のフォントもありますが、ほとんどがバリアブルフォントなのね……その点がちょっと驚いた状態。今回の提供分も全部オリジナルはバリアブルフォントだけど、フィットフォントサービスを考えるとむしろそれしか無理というべきかもしれない。


2022.8.12. 手書きフォント「左利きの彼女」を作ったので頒布します

Illustrator関連でAdobe公式サイトにも登場されたことのある、しぶみゃむさんが作成した手書き風フォント(というか元が手書きでそれをフォント化したというべきか)をリリース、というお話ですが、価格が相当リーズナブルで、今は通常価格に戻ってますが、リリース当初はキャンペーン価格でもあったようで。
今回の場合、別記事のほうで作り方もレポートされてたりするので、今後作成にチャレンジされたい方は参考になるかも。


2022.8.12. LINEスタンプショップでLINE絵文字「ダイナフォント ロマン雪」を販売開始!

ダイナコムウェアがロマン雪をLINEスタンプにしましたよ、という話。
まあ、この手のは権利関係持つところしかできないよなあ、というのがあるわけですが。
ちなみにフォントをLINEスタンプにするってだけでいえば、別にこれが初めてではなく、タイプラボさんが実は提供してたりするという。
他にも、大日本印刷が秀英体をイラストと組み合わせたものを提供してたりするとかだけど、これは文字そのものだけとはちょっと違うという。
そうでなくとも、LINEのほうではクリエイターズマーケットのほうでフォント提供してたりするけれど、多くがモリサワのやつだなこれ。


2022.8.15. MAU CHEESE FONT | フラットデザイン研究所 新フォント販売中~

Twitterで情報漁ってたら出てきたのでピックアップ。
「溶けたチーズのようなかわいいフォント」ってことで、ちょっと特殊状態の欧文フォントのようで。
どの辺が特殊かというと、どうも小文字登録は一部だけ行われ、aがAの異体字相当、bcdには記号入りということなので、大文字のみで使うことが前提のようで。
それよりもこの方、VTubersさんなのね……他にもアイコンなどの販売もされてたりもするけれども。


2022.8.17. 5つの文字から1万4000文字を自動生成 筑波大発AIベンチャーがフォント生成システム 特許出願

リリース時点でいくつかのサイトで情報は出てたものの、多分一番詳しかったのがITMediaっぽかったので、そこをソースとして。
AIdeaLabって多分フォント関連とかでまるっきり話の聞かないような企業なんで、なんでいきなりこんなところが、と思うような状態なんですが、公式サイトを見るとわかるように、AI技術に長けているベンチャー企業のようで、顔認識や音声認識などのAI関連技術をすでに持っている、という状態かつ、関連する技術を利用してのサービス自体は以前から行われている模様。
ちなみに企業サイト自体では当初この情報が一切出ておらず、日付がすこしずれた22日付で情報出してるので、ニュースサイトで情報が出ただけじゃわからんわけですわこれ……。
どうもターゲットとするのはフォントベンダーのようだけど、国内でいえば数としては決まっているので、早々に導入のあてになりそうなところに売り込んだ方が早い気がするのだけれども。海外でも構わないとは思うけど。


2022.8.17. Monotype、新サブスクリプションサービス「Monotype Fonts」提供開始

以前はfonts.comのほうで展開していたMonotypeのサブスクリプションですが、気づいたら新たな専用サイトを立ち上げて、新サービスを開始という……こっちもサービスからして仕切り直しなのか、という。
ただ、これのリリースについて、公式のプレス等になかったりするという……なので、公式のTwitterでもリリースに対して言及している様子も見受けられないという。
ただし、My Fontsのほうでは「Monotype Fonts Plans」としてサイトへの誘導があることや、8月31日の公式ツイートのほうで、KairosがMonotype Fontsのトライアルで使えるとしての言及はあるので、サービス名としてはこれで間違いはないはず。

ちなみに個人向けのミニマムなプランで、1年99ドル。Webフォントのプランまで入れると199ドルなんですが、デスクトップ利用だけなら99ドルでいけそう。
そして、fonts.comでサービス展開してた時には(FAQの価格説明のページでは「レガシーでもう契約できないから」って書いてあったりする)月9.99ドルで年間にすると120ドル弱なので、割安な扱いにはなっている……ものの、この9月時点でいえば1ドル140円台なので、日本円に換算すると実はほとんど値下がりしてないという……。
日本からも契約はできると思うけど、日本でのサブスク展開はMonotype LETSがあるし、何かの理由でそっちが収束しないと、まあ、本家での日本語展開はしないだろうなと思うものの、価格が違いすぎる点をどう考えるかだろうなあ(まあ、fonts.comの時でも一緒でしたが)。


2022.8.17. LETS 20周年記念のお知らせ【開催:9月1日(木)~10月31日(月)】

フォントワークスのLETS、今年でサービス20年迎えるってよ。
そして9月1日から各種キャンペーン予告ってことで、まあこの更新時点ではすでに始まってることになるわけですけど。
キャンペーンとしてはよくあるものが多かったりするので、まあ、それはそんなもんかなという。新書体のリリースも、LETSにおいては特定時期で行われているわけではなく、通年だったりするし。

サービス名、要はブランドだと思うんですが、内容の一部変更があっても、周年記念などを考えると、なかなか捨てることは難しいだろうなってのはあるので、この辺をどう考えてるのかも戦略的にあるんだろうなというのはわかる話。


2022.8.22. モリサワ Galaxy Storeに日本語フォント150書体を提供

これ見るまで知らなかったんだけど、SamsungのGalaxyには専用ストアがあったのね、という。まあ、中国メーカーのスマホとかにはGoogle Play以外の独自ストアがあったりするのだけど。
で、Galaxyではフォント変更する仕組みがあって、それ用のフォントを売るよ、というのが今回の話のようで。
このニュースのほうにリンクがあって、実際にGalaxy Storeのほうを(端末無関係に)確認することができるんだけど、モリサワフォント以外にもモトヤやイワタフォントがあって、どれこもれも、ベンダーがMonotype Imaging Incとなっているという……。 気になったので、Monotypeをキーワードにして検索かけてみると、他にも欧文フォントだったり、リコー扱いのフォントが出てきたりするということで、元のサービス展開してるのがMonotypeなんだろうなってことがなんとなくわかってしまう話になるという。

ちなみにスマホへのフォント提供というと、シャープ端末でも同様のサービスがあったりして、モリサワのほうでもサポートページあるけど、最近の端末でこれって利用できるんだろか。


2022.8.22. Microsoft、絵文字ライブラリ「Fluent Emoji」をオープンソース化

Windows 11に搭載した絵文字をMicrosoftがオープンソース扱いとしてリリースした、というおはなし。
最近のオープンソースフォントだとSIL Open Font Licenseに準拠することが多いけれども、これはMIT licenseなのでちょっと珍しい。
そのうえでGithubに公開されているのは3Dがpng、それ以外がSVGなので、実際に使うとしたら一般的なフォント相当ではないよなあ、ということにはなりそう。


2022.8.23. TK-takumiゆるりフォント

takumiさんが、以前に作成した手書き風フォントの「takumiゆとりフォント」のかな部分を改良して作成したフォント、とのこと。
ご本人の書かれてる説明より詳細なことは書けないので、まあ、それを見ていただく方がよさそうな。

ちなみにこれ、もともとはFontStreamのほうで、takumiゆるりフォントミニのWebフォント提供開始という8月30日のツイートで知ったのが元で、オリジナルのリリースを追っていたら実はその直前にリリースされてた、ということを知ったという。


2022.8.29. rinsachiさん、ひなたオールド明朝 販売開始

やはりソースはTwitterからで、検索して見つかったもの。
築地五号ベースのかなってことなので、王道系の明朝体ってことでいいのかしらん。
ただ漢字がフルで揃っているわけではないので、場合によっては別の明朝体漢字と組み合わせて使うことで考えなきゃならないのをどう考えるかかなという。漢字はオリジナルのようだけど、個人開発だとやはり漢字はネックになってしまいますわな……まあ、企業でもJIS第二水準までフルに収録しないようなところもあったりしますが、人名地名までをある程度をカバーするとした場合、最低限、JIS X 0208、できればCP932までの網羅はした方がいいよなあ、と思うところ。そうでないと小説などの文章用に使うのは難しいもの。


2022.8.30. 「昭和書体全集」販売開始に伴う『昭和書体LETS』受付終了のお知らせ

LETS、昭和書体の提供やめますよ、っていう話。
ニュースリリースのリンク先に書いてあるように、本家昭和書体が全集をリリースで、その金額がLETSの価格より安価になってしまうってのが理由だったりするわけですが。
フルに揃ったパッケージ版で27500円、JIS90のみのOpenType or TrueTypeダウンロード版が11000円、LETSが年間契約で16500円だから、まあ、LETSで続ける意味がなくなるってのがあるだろうなあってことになるわけで。
ただ、あくまでもキャンペーンであって、どこかで終了はするみたいなので、手に入れるなら早めにってことになるのは間違いなさそう。

ただまあ、キャンペーン行いまくりにみえるけど、むしろ先々大丈夫なんだろうかというのがすごい気になるわ……。
あとLETSの毛筆系としては、白舟書体の提供終了からの2度目だなあ……ってのも。


2022.9.1. 東亜重工製フォント『東亜重工GRUNGE』の通常販売を開始

イワタの東亜重工フォントのうち、グランジ処理を施したフォントのほうが単体一般提供開始、とのこと。
実際には、いったん期間限定で販売してたものを通常価格ベースの販売扱いに戻した、というべきか……なので価格は上がってたりするという。
上記に貼ってあるリンクページを開いてスクロールしていればその辺の履歴が追えたりします。


2022.9.2. 新フォント「しょかきささぶね」リリース

しょかきさんの手書きフォントですが、この手のにありがちな、かな+漢字一部ではなく、第二水準漢字およびIBM拡張を網羅しつつ、さらに各種漢字とIVSによる異体字収録までやっているという……こだわりが強すぎる。
居酒屋メニューの利用想定っぽく、魚偏の文字を入れてるのがある意味面白いところかも。
ちなみに自分が得た一次ソースは、実は秘書さんのツイートからだったりします。


2022.9.2. 新書体「モトヤ角ノートW6」9月15日発売および発売記念キャンペーン開催のお知らせ

今までは角ノートのW4のみだったのが、W6の追加でファミリー化を果たしたということで。
あわせてW4も含めてキャンペーン価格での提供開始とのこと。

LETSの20周年キャンペーンでモトヤフォントも新フォント提供となってるけど、この辺も含まれるような気がするなあ。


■2022/10/4追加:

家のことやったり体調的に微妙だったりなんとなく気が乗らなかったこともあって遅くなりましたが。
しかし9月はなんだかんだ言ってなんとなく少なかった気がしないでもないという……といっても月初分は先にまとめたからという気がしないでもない……。


2022.9.7. タンデムフォント、「コッペパレット」リリース

いろんなフォントベンダーさんにフォントを提供している、タンデムフォントさんが新フォントをご自身のブランドでリリースという。ソースはご本人のTwitterから。
ちょっと変わったリリースの仕方っぽく、通常のフォント+カラーフォントと、SVGカラーフォントだけカラーごとにバラ売り、という方式を取られてます。カラーフォントのほうもちょっと実験要素あり機っぽい感じかな、説明を見る限り。


2022.9.15. 【MOJICITY】画像の印象に近いフォントをAIが抽出する『人工知能6号(β版)』を公開

フォントワークスさんのMOJICITYで、画像を読み込ませるとその印象に合わせたフォントを選んでくれるAIサービス公開しましたよ、というもの。MOJICITYはいろいろと順繰りでいろいろ出してきますねえ。
実際に手元の画像いくつかアップして確認してみたものの、風景のみ、という画像があんまりうまく判定してくれない模様というか、学習状態次第なんだろうな、やっぱり。


2022.9.16. なぜゲームショウにシヤチハタが? 商用可能な学割フォントサービスをリリースへ【TGS2022】

9月分のネタで拾い忘れないかなーということでTwitter検索してて見つけたもの。
東京ゲームショウ自体は昔からビジネスデーもあるから、関連メーカーが出展すること自体は別におかしくはなかったりするわけですが、今回はこれだけ単独記事になってたのでピックアップしたという。
まだ公式サイトに掲載されていない学割や教育機関向け、あと1書体だけのセレクト利用などのサービス拡充なども会場での正式発表差った模様で……といいつつ、出展のニュースリリースにはきっちり予告書いてありますけれど。

ともあれまあ、今やゲームやアニメでもフォントなくして何もできないみたいなところもあるわけだし(まあそこまでだといいすぎか……ってこともないか、文字必要だし)、この辺、力入れるところもあるんだろうな。


2022.9.16. モリサワの「UD書体」が「Google Workspace」「ChromeOS」「Android」で利用可能に

これはTwitterで釣り糸垂らしてたら(Twitterクライアントでキーワード検索でほっとく状態)引っかかってたのに気づいたもの。
まあ、SIL Open Font LicenseとしてGoogle Fonts提供分のフォントって考えれば、まあある意味当たり前と思ってしまうわけだし、このライセンスでいえば、どのみち結構フリーダムに使えてしまうわけで、Googleに限らず今後いろいろ使われるだけであろうとしか。


2022.9.26. 文字の読み書きに困難がある人に見やすく読みやすい「じぶんフォント」を開発

DNP、東工大、ファシリティ、REALTYPEなどが参画・協力して、一人ひとりがそれぞれ読みやすいフォントを見つけてみよう、というもので、UDフォント回りで言われるディスクレシアの研究が影響している模様。
それだけで見ると小さい子や中心の考えかなと思わなくもないところですが、このサイトでは老若男女問わずに確認判定してくれるようで……まあ、出てくるフォントは限られますけど。
ちなみに自分が確認したら、「DNP秀英角ゴシック金 M」の判定受けました。まあ、濃度高めなフォントを選んだ結果だったわけですが。
このアンケート自体が実証実験の情報蓄積なんだろうなと思ったり思わなかったり。
ソースは最初に確認したPR TIMESより。そこから本来のサイトに行けるので実際の確認はそちらで。


2022.9.26. 「フォントワークス LETS」「モトヤ LETS」「YOON LETS」合計51書体を提供開始

LETS 20周年記念による提供開始がこれだそうです。
目玉はテレビテロップで見ない日はないくらいに利用されている「くろかね」の作成者、大崎善治さんの「あかかね」みたい。
ただFONTWORKS LETSのその他は筑紫の文字セット拡張という……うーん。
モトヤLETSもそこまでではなく、一番充実したっぽいのがYOON LETSというのはそれはそれでどうなんだという……まあ、LETSは年間何度もリリースするので、ここで大量に出てくるとかそういうものではないだろうけれど。

ちなみにあかかねは、同日にFONTPLUSでも提供開始
ついでにあかかねはフォントワークスのnoteで大崎善治さんのインタビューも掲載されたという……なのでやはりこれが目玉ってことなんだろうな、うん。


2022.9.26. 「ヒラギノ丸ゴシック体 W7」を2022年10月3日(月)から販売開始

なぜかこの日はフォント関連のニュース多めだな、と。
ヒラギノ丸ゴシック体のW7が追加され、結果としてW2からW8までの7ウェイトに拡充されますよ、というリリース。
発売は10月3日だから……あ、もう過ぎてる。いかん、更新が遅くなったから追いついてしまった。

そういえばJIS2004のStdNだけではなく、JIS90のStdもリリースしてるってことは……今までのに揃えたというべきなのか、まだまだJIS90デフォルトの需要が根強いためなのか、はてさて。まあJIS2004版作ってもJIS90字形はどっちにしろ、仕様的には作る必要があるわけで、両方リリースすることがとんでもなく手間がかかるってわけではない気がする。ファイル数は2倍になるけど。


2022.9.27. モリサワ 2022年新書体の提供を10月26日(水)11時より開始、新書体をご紹介する特設ページは本日公開

8月に新書体は発表してるわけで、今度はそのリリース時期に関する件……ではあるものの、このニュース、困ったころに今までない情報が追加されまくっているというですね……。
肝心なのはページの下のほう。
「G2サンセリフ」は文字セットを拡張。
「こぶりなゴシック」および「Vonk Pro」はウエイトを追加。
「Rocio Pro」は、2016年提供の「Rocio」「Rocio Italic」とは異なる文字セットを採用。
総合書体化。
AP版追加。
……6月と7月に書いてなかったんですけどこのへん全部。
そして一番説明がなくて不明瞭なのが総合書体化。冒頭に『秀英四号太かな」を「秀英初号明朝」の漢字と合わせて』となってるので、おそらくかなのみフォントを通常のStd相当(もしくはStdN相当)のフォントで出すのだろうけれども、フォントワークスあたりは最初からそうなので、ある意味今さらだな……。

そのうえで、新書体特設ページでようやく文字セットの詳細も出たのだけど、6月に発表した和文フォント、StdNのものはともかくとして……半数以上Min2って、本当に数だけ揃えたって感じになってしまうところでは、としか。
個人開発レベルのものじゃないと考えると、なんだかなあとしか。数が多ければいいってもんでもないでしょ……。


2022.9.28. 【重要】mojimo for iOS(モバイル版) 価格改定のお知らせ

iOSのApp Storeが円安に伴う価格改定を行う影響で、iOS版のmojimoも価格改定、という……まあ、あらゆるiOS用のアプリが影響受けてるわけだし、TierというAppleが用意している価格設定テーブルに依存する部分だからなあ……。
フォントワークスのニュースは9月はもうちょいありましたが、まあ他は割愛で。



ということで、7月から9月分まででした。一部実質10月のも混じってますが、まあそれはそれで。

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